医者とケアマネの話が嚙み合わないことがある

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医師と地域のケアマネなどが「話が合わない」と双方から訴えがある場面をよく耳にする。これは特に医療機関に勤務経験のないケアマネに多いように思われる。(特に福祉系の資格保有のケアマネ)このあたりのギャップを埋めていかないと地域包括ケアなんて夢物語だと思うのだがどうだろうか?

そんなギャップの原因として以下のようなことがあると考えられる。

1理系と文系
基本的に医師は理系のトップクラスの資格である。当然その考え方は理系的な考え方になる。福祉系資格はその多くが文系の学部出身者であり、思考法がかなり異なると考えていいのではないだろうか?医師とケアマネの齟齬が生じる時、多くは医師は論理的に発言しケアマネは感情的に発言する、そういう場面があるように感じる。

2医学的な治癒と社会的な回復の相違
とある疾患が原因で入院したケースで医師が退院可能と判断する基準は「病院での入院治療が終わった」タイミングが多い。それはすぐに自宅等で以前のように生活できることとイコールではない。ケアマネなどは在宅で生活することを念頭に置いて本人の状態について発言することが多く、そのあたりに齟齬があるように感じる。
社会的な回復の判断基準はケースその人の状態によって様々だが、それをいちいち考慮してられないよというのが医者の本音なのかもしれない。
また生活上の困難さと医学的な困難さが異なることもしばしばある。家で生活をすると意外な点が生活上のバリアになることがあるが、それはケアマネなどにしかわからない。そういった点に対しての配慮を医療側も持つべきなのかもしれない。

3病院の診療報酬
診療報酬がどんどんと複雑になっているが、基本的には入院基本料+治療で計算される。その入院基本料は入院日から日数が経過するたびにどんどんと減っていく。そのため、医師は病院の経営者から「早く退院させろ」といろいろプレッシャーを受けるのである。だから「まだ退院は早いかも?」と思うような事例も日常的に発生してしまう。そしてその割を食うのがケアマネだったりする。突然病院から「〇日までに退院させてください」なんて言われてしまい慌てることが起きてしまう。
この入院基本料は再入院する際にもネックとなる。3カ月以上間隔があかないと基本料が安いままになってしまう。それでは困るので病院としては3カ月は開けようとするのだが、それは患者本位ではない。

以上が考えられる齟齬が生じるポイントである。
お互いがそれぞれの事情を理解しあえればいいのだが、なかなかそうはいかないのが今の日本のむずかしさか?肝心の国が制度を複雑怪奇にしているのがそもそもいけないと思うのだが・・・

お互いつらいご時世だと思う今日この頃である。

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