PEZY Computing斎藤元章社長逮捕
PEZY Computing斎藤元章社長逮捕のニュースが入ってきています。
日経新聞では助成金搾取容疑で、事業費を水増しした虚偽の実績報告書を提出して4億3千万円をだまし取った疑いとあります。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24265320V01C17A2CC0000/
それで、面白いなと思ったのが斎藤社長を擁護する意見がちらほらあること。
https://togetter.com/li/1178473
とあるように、
「斎藤社長がやっていることは凄いことなので、ストップさせてはいけない」
「今回のことで補助金の交付を受けて研究することができなくなる」
なんて言ってます。
自分はスパコンの技術的な部分はさっぱりわからないのでそのあたりのコメントは差し控えますが、補助金はもらうことがしばしばあるので言わせてもらうと
「水増し請求は架空請求、悪いことは悪い」
「こういうことする奴がいるから真っ当に国からお金をもらうことのハードルが上がる」
今回の事件は「〇〇っていう技術を使うからお金くれ」と補助金を申請して「実は使ってなかったわ」ということがばれた事件だと思うんだけど、あってるのかな?
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65907550.html
こちらにそのあたりの意見もきちんと取り上げられているので、よく読んでください。
こういった研究予算についての意見を色々みるんですがね、国からの補助金について金額が少ないとか、手続きが面倒くさいとか、大盤振る舞いしてくれないと世界から取り残されるなんていう意見をちらほら見かけるんですが、そういう人ほど今回の事件をきちんと正視するべきだと思うんですけどね。
事件があるたびに手続きが面倒くさくなって書類が増えてお金をもらうハードルが上がるんだと思うのですがどうでしょうか?
このあたりは研究者自身の問題でもあると思うんですけどね。
割を食うのはまっとうに正直に研究をやってる人たちのはず。
頭を抱えているのは補助金を交付した側の役人も一緒。彼らの頭の中はすでに不正申請をなくすためにはどうするかということでいっぱいのはず。それはつまり手続きがさらに煩雑となることにつながるんですが、それはどうなんでしょうかね?
ここからは役所の人にお願い。
どうかこういう事件の発生のたびに制度改正と称して制度や手続きが複雑化するようにしないでほしい。やるべきは取り締まりや監視の強化のはず。複雑化する先に待っているのは官民ともに体力を消耗し、疲弊する未来ではないですか?お互いに消耗するようなやり方はやめましょう。
福祉の現場からは以上になります。